FaqFAQ

ユーザー及びディーラーの方々より寄せられる代表的な質問と回答をまとめてみました。

以下のアイテムをクリックして下さい。

Q-1) 採寸について教えて

A) 基本的な採寸方法及び採寸個所については、ウェットスーツ、ドライスーツ共同じです。弊社では、弊社も加入している日本ウェットスーツ工業会(J.W.M.A URL http://www.jwma.gr.jp参照)に、準じた採寸方法を採用しています。採寸時には競泳用水着着用の姿が望ましく、服や下着着用の上よりの採寸は、採寸ミスにつながりトラブルの元です。(メーカーの型紙製作担当者は実寸法を目安にして、ウェットスーツ、ドライスーツの型紙をおこします。)

また、人により「ゆるめ」「普通」「きつめ」など好みもあります。さらにドライスーツでは、水温の差により、アンダーウェアやインナーウエアの着用が異なります。採寸注文書の備考欄に、その旨「注意書き」をお願いいたします。(例:北海道にて主に使用/ゆるめ希望)

Q-2) 採寸上の注意点は?

A) 採寸される方は、競泳用水着姿にて、力まず体の力を抜いて、自然体にてまっすぐお立ち下さい。J.W.M.Aでは、平成13年春より新しい採寸方法(採寸治具を採寸時一部使用します。)を取り入れました。ディーラーの方は、J.W.M.A加盟のウェットスーツ、ドライスーツメーカーにて販売している「採寸治具」「採寸マニュアル」「採寸マニュアルビデオ」をご購入頂き、新しい採寸に熟知して下さい。 (何か疑問点がございましたら、弊社までEメール、FAX及びTELにてご質問下さい。) また、年に数回J.W.M.Aでは、「採寸セミナー」を開催しています。より良い、ミスの無い採寸を行うためにもディーラーの皆様の積極的な参加を希望いたします。

さて、 基本となるのは、「A点」「肩先点」「ウェスト点」「手首のクルブシ」「足首内側のクルブシ」の5点です。これらの位置のわかりやすい探し方は、下記のようにします。また、位置を決めたら目印を付けることです。

  1. 「A点」は、首を前にもたげて出る、首の後ろの「出っ張り部」です。(採寸時には、首を元の状態に戻す。)
  2. 「肩先点」は、腕を上げると、肩先部に「へこみ部」が出ます。その点を指で押さえて、腕を45゜にして下げます。指で押さえた所が「肩先点」となります。
  3. 「ウェスト点」は、背中側から見て「ウェストのくびれ部」の「背骨中心部」です。
  4. 「手首クルブシ点」「足首内側のクルブシ点」は、「手首」「足首の内側」の「出っ張り部」です。 また、採寸は少なくとも2回は同じ部位を計り、採寸のデーターが異なったらさらにもう1回計り直すように心掛けることです。(3回とも違ったら、採寸者は落ち着いて最初からやり直すくらいの心構えでお願いいたします。) もう1つ、目安として参考に下記を頭に入れて置いて下さい。

    1. 新背丈<ウェスト丈+股上(新背丈+1.5cm~3cm=ウェスト丈+股上)
    2. 総丈>新背丈+股下(総丈=新背丈+股下+1.5cm~3cm)
    3. 肩巾/2+袖丈=裄丈

    上記の(A)~(C)を採寸後計算して、あまりに数値が「おかしい?」と思ったら、計り直すのが賢明です。(人の体は曲線なのに、丈寸法は直線で計るために起きます、又、型紙製作はそれらを加味して立体裁断致します。)  

  5. 腕を胴体より45゜に必ず開く。(これも30゜の開き、60゜の開きの差でも1~2cm「ズレ」が生じますのでご注意下さい。) ユーザーの方は出来るだけ弊社の取扱い店(「ZERO取扱販売店検索」参照)にて採寸して下さい。ただし、取扱い店が無い場合、お客様自身で採寸して頂くことも可能で、採寸マニュアルをEメールまたはFAXにてお客様にご連絡いたしますが、採寸の責任は、お客様となりますのであらかじめ御了承下さい。
Q-3) インナーウエアは何を着ればいいの?

A) ドライスーツとダイバー自身の間の断熱層(空気層)は、インナーウエアによって維持されます。 インナーウエアはドライスーツの快適性、保温性を決める重要なアイテムです。ただし、ダイビング環境、ドライスーツの種類、ダイビングの運動量によって、インナーウエアも調整されなければなりません。(IW-2200、2300、3200、6200またはIW-101、OL-1102、1202、603) また、クロロプレンゴムタイプのドライスーツの裏地は、近年画期的な進歩をして保温から発熱、消臭抗菌、温度調整をするタイプまで種々販売されるようになりましたが、ドライスーツの特性を最大限に活かすのはインナーウエアです。 保温性のみならず、疎水性、通気性、吸湿性、放湿性、等々加味してより快適なドライスーツによるダイビングをお楽しみ下さい。

Q-4) ドライスーツのアクセサリー類について教えて

A) ダイバーの保温に大きく影響を及ぼす部位は、頭、手、足で、体温損失の50%近くは、これらの部位からの放熱です。 ドライスーツのみならずウェットスーツにおいても同じで、体の冷えを防ぐ為の商品が「フード」「グローブ」「ソックス」です。

  1. フード:

    水温によりフードも生地や型を使い分け、環境にあったタイプを選びましょう。 弊社では、スタンダードタイプからフルフェイス3型まで4タイプを用意しました。水温のみならず、環境によって使い分けるのがこつです。

  2. グローブ:

    これもクロロプレンタイプの生地で「ミトンタイプ」「ファイブフィンガータイプ」さらに、生地厚は1m/mより5m/mまで多種販売されておりますので、ダイビング環境に応じた選択をするよう、心掛けましょう。流氷ダイビングでは、5mmミトンタイプのグローブ(TG-531)が最適です。

  3. インナーソックス:

    ドライスーツ着用時に、忘れがちなのが「インナーソックス」です。通常の靴下よりも、市販されているタイプでは厚手で保温性、弾力性が高く吸湿性があり、蒸れないものが理想的。これもダイビングをする環境やドライスーツの種類によってお選びください。(IW-4000ウオームソックス、IW-701ホットインナーソックス、OL602 OLソックス)

  4. ネックバンド、リストバンド:

    付属として弊社では全てのドライスーツに附けています。 シールの防水は、クロロプレンタイプでは完全には出来ません。補助として、ダイビング直前に必ず使用される様に心掛けて下さい。

  5. ドライスーツ着用時のウェイトシステム:

    ウェットスーツ着用時に比べて、ドライスーツ着用時は、構造上、ウェイトは条件によりますが1.5~5倍も総重量が必要となります。この重さを腰のウェイトベルトに集中すると、腰を痛める原因となります。そこで、ウェイトを分散して装着する様に心掛けましょう。肩より胸にかけてのベストタイプと、腰部のウェイトベルトと、足首のアンクルウェイトを併用して分散させます。 一例ですが、ウェイト分散重量は、下記の様にするとバランスも良く、楽なダイビングが出来ます。

    胸部:腰部:足首部=4:5:1

    (なお、ウェイト類は、緊急時には簡単に脱着出来るタイプがお勧めですが、日頃よりのトレーニング、講習もきちんとやるようにして下さい。パニックになるとワンタッチバックルがはずせなくなり事故につながることもあります。)

  6. フィン:

    ウェットスーツ時のブーツと、ドライスーツ時のブーツでは大きさに差がありますので、それぞれに会ったフィンを選択することをお勧めいたします。ドライスーツ用フィンとして、各メーカーが販売しておりますので、ディーラー、ユーザーの方々も、必ず選択するよう心掛けて下さい。

  7. ドライスーツ専用バック及びハンガー:

    ドライスーツは、他のダイビング器材といっしょにバックにつめ込むと、ピンホールが出来たりファスナーを傷つけたりしますので、必ず別に梱包する様心掛け、専用バックに入れて運搬しましょう。使用した後は、ドライスーツ専用の巾広の長いハンガーに吊して、日影で風通しの良い場所に干し、他の服とは合わせず保管しましょう。

Q-5) ウェットスーツ及びドライスーツのメンテナンスについて教えて

A) ウェットスーツ、ドライスーツの保管方法

  1. ウェットスーツでもドライスーツでも肩巾の太い、長めのハンガー(弊社販売のドライスーツ専用木製ハンガーは、最適)に必ず掛けて風通しの良い所に陰干しして下さい。(市販の肩幅の細いタイプは生地をいためて、そのままにしておくと生地に穴があきます。) また、ドライスーツで特に注意すべきことは、ウェットスーツに比べてスーツ自体が重いので、ハンガーに掛けて足が地に着く位置にハンガーのフック部をひもなどで位置調整して下さい。(ドライスーツ自体の重さで、ドライスーツの肩部の生地がつぶれてピンホール等が開くのを防ぐため。)
  2. 防水ファスナータイプのドライスーツや、ファスナー使用のウェットスーツ等は、海で使用後必ず真水にて塩抜き、汚れなどを洗い流して下さい。(特に「スライダー」部は、そのままにしておくと、「塩かみ」「サビ」等により、スライダーが作動しなくなります。) スーツ両面(表・裏共)を乾燥させた後(特にTIZIPマスターシール防水ファスナー部周辺は長期間濡れた状態にしないよう注意してください)その後、風通しの良い所に陰干しをして保管して下さい。(湿度の高いところや、直射日光の当たる所では、生地の種類によっては「色移り」「変色」などが起こりますので、他の服などを合わせないようにして下さい。
  3. YKK社製・BDM社製の防水ファスナー部は、真水で海水・汚れ等を洗い流した後、陰干し後専用ワックスを必ずファスナーのエレメント部、スライダー部に塗布して下さい。また、TIZIPマスターシール防水ファスナー部は、陰干し後専用ワックスをスライダー収納部に塗布してください。(潤滑スプレー、シリコンスプレーは使用しないでください。)
  4. ファスナー同様、バルブも同じ様に、真水洗いを必ずして下さい。(同様の理由です。)ただし、排気バルブにシリコンスプレーなどは吹きかけないで下さい。バルブの弁が貼り付き正しい排気が出来なくなります。
  5. スーツ全般に言えますが、通常は真水洗いをスーツの外側、内側共毎回行うが、内側は身体からの排気される汗などにより、「におい」「カビ」が付きますので、長い間の保管には、液体洗剤(中性)などにつけて「手もみ洗い」をすすめます。その後、内側を先に陰干しし完全に乾いたら、ひっくり返して外側も陰干し、除菌、乾燥を忘れないようにして下さい。(スーツ専用の洗剤等もダイビングショップでは、販売しています。)なお、裏返したままの長時間の保管等は、ブーツやドライスーツ本体の生地を傷めますので、完全に裏側が、乾燥したら、速やかに表側に戻し、表側にて通常保管しましょう。
  6. ウェットスーツ、ドライスーツのリペアや交換について

    いくら大事に使用しても、誤って生地を傷つけたり、クロロプレン素材のスーツでは劣化等による消耗はさけられません。そんな時は充分な知識や技術を身につけたディーラーやメーカーで、リペアや交換するようにして下さい。特にドライスーツのピンホールは発見しづらいものですが、応急処置的なリペアは現場でもリペアキットを使用すれば出来ますので、修理方法等身につけておくのも一考かと思われます。